白日会創立百周年記念展(2024)

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展覧会概要

名称白日会創立百周年記念展
会期令和6年(2024)3月21日(木)~4月1日(月)
休館日 3月26日(火)
10:00~18:00 最終日は15:00閉場
会場国立新美術館 2F 2A・2B・2C・2D展示室
東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-6812-9921(公募展案内ダイヤル・会期中)/050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.nact.jp/
入場料一般 1000円 大学生以下:無料
障害者手帳提示の方、付き添いの方1名まで無料
特別陳列 ―白日会百年の軌跡―
生誕150年を迎える中澤弘光を始めとする創立会員と、その後当会において大きな役割を果たした重要会員の作品群約60余点を集めて一堂に陳列いたします。
世界的な激動期であった大正昭和の社会情勢と美術文化の中で、絵画と彫刻の研究団体として誕生し成長し続けた白日会、その現在にも連なる創立の精神の歩みをご紹介します。
審査結果入選者一覧 推挙者一覧 授賞者一覧  選抜者一覧
イベント
公開クロッキー講座 Vol.6 作家性―それぞれの視点―
3月28日(木)  3F 美術館講堂
<第1部>11:00~13:00 
<第2部>13:30~15:30 参加無料

二部構成のプログラムとし、入場整理券による参加方式といたしております
[ プログラム ]
<小講演> 中山忠彦会長
<クロッキー実演解説>
 絵画部:関口 雅文 和田 直樹 吉成 浩昭 佐藤 陽也 津絵 太陽
 彫刻部:勝野 眞言 田原迫 華 
 司会:中谷 晃 プロデュース:広田 稔 岡田 髙弘
<クロッキー実演解説>100号用紙にそれぞれ10分クロッキー

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ギャラリートーク
[ 絵 画 ] 会期中全日 白日会展会場 2A集合
※初日、休館日、最終日、イベント日を除く ※日によって時間の変更有
[ 彫 刻 ] 3月24日(日)15時00分~ 白日会展会場 2B7室集合 
巡回展名古屋展
会期:令和6年(2024) 4月9日㈫ ~ 14日㈰ 
会場:愛知県美術館ギャラリー(愛知芸術文化センター8F)

〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 TEL 052-971-5511(代表)
10:00~18:00(入場は17:30まで)
金曜日は20:00閉館(入場は19:30まで)
最終日は16:30閉場(入場は16:00まで)
会期中無休 
入場料金 一般 1000円|大学生・高校生・中学生 無料


選抜展同時期開催  
白翔会 展

会期:令和6年(2024)4月10日㈬~16日㈫
松坂屋名古屋店本館8F 第一美術画廊 及び第二美術画廊



関西展
会期:令和6年(20242) 6月5日㈬~ 6月11日㈫ 
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館8F 近鉄アート館

〒545-8545 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 TEL 06-6624-1111(代表)
10:00~20:00(入場は19:30まで)
最終日は17:00閉場(入場は16:30まで)
会期中無休 

〒545-8545 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 TEL 06-6624-1111(代表)

選抜展同時開催  
白濤会 展

会期:令和6年(2024)6月5日㈬~11日㈫
あべのハルカス近鉄本店 タワー館11F 美術画廊
媒体物目録 ポスター リーフポスター面 リーフ詳細面

審査所感

絵画部

 創立百周年を迎えた本年、96回展より続いた感染症も収まり、当会のコロナ禍における若手応援の為97回展から施行した“35歳以下の出品料無料”の施策自体は昨年で終了しましたが、今回35歳以下の出品者は応募者も入選者も前年を上回りました。そして今回が初出品という方をはじめ継続して応募し挑戦し続けている多くの一般出品者より60名の新入選者があることを嬉しく思います。
 絵画部では、従来より記念展の審査においては常任委員のみで行う方針であり、今回は一般応募者254名(270点)中185名の入選、およそ73%の入選率となり昨年の65%を上回りましたが、それは一般出品者の作品レベルが一様に上がった為という感を受け、会友推挙者も35名と例年の25名より多くありました。
 白日賞をはじめとする「会賞」においては、賞候補となるにも、審査員の過半数の賛成と審査委員長の承認により先ず候補作品として選ばれ、それらの作品を審査会場に一堂にならべ、審査員の投票や挙手とディスカッションを重ねながら徐々に絞り込みつつ、審査会の総意としての授賞となるような方法にて厳正に選定されます。そして、その最終候補に残った作品には全て、展示会場の作品キャプションにて「賞候補」と記載されます。
 白日賞は接戦となり、惜しくも届かなかった方々が一般佳作賞となりました。準会員奨励賞も甲乙つけがたい2点が受賞となりました。
 本年は準会員推挙31名、会員推挙39名と例年より多くの推挙がありましたが、それは百周年に向かう情熱と水準を満たす出品作品が特に多かったことにあるのではないかと思われます。
 なお、「特別賞」(富田温一郎賞を除く)と「法人寄託賞」の審査は3月19日の陳列日に行い、この度の鑑審査とあわせ百周年に相応しい審査結果、そして展示となる事と思います。

令和6年3月13日 絵画部 常任委員会

彫刻部

 百周年展を迎えた白日会彫刻部は、応募新人も倍増し、充実した展覧会となった。
 白日賞の佐々木さん「還元」は、斬新なすがすがしさを感じさせる作品であり、思いきった作品構成に好感がもてる。吉田三郎賞の坂本さんは、堅実な技法を自然体の中で駆使した力作といえる。会員に推挙された谷口さん「双眸Ⅱ」は木彫の本質あらためてみせてくれる作品である。
 描写の基礎をふまえて永く続いてきた白日会の伝統は応募作品の中にも脈々と引き継がれているということを感じた審査であり、これからの百年に向けての作家の一つの方向をあらためて確認できた審査であった。

令和6年3月13日 彫刻部審査主任 山本眞輔

賞・授与理由

内閣総理大臣賞

作者名 牧内則雄 (白日会会員)
題名「尾張半田山車勢揃い」

 祭りの情景を心象的に表し、独特の気分、雰囲気を持つ。そのローカル性が肚に応える何かを蔵している。並と異なるユニークさを、力を込めて推したい。

瀧 悌三(美術評論家)

文部科学大臣賞

作者名 中谷 晃 (白日会会員・常任委員)
題名「瑞花の庭園」

 精緻かつ繊細な描写と豊かな装飾性が合致して自律した絵画空間が生まれている。描かれている各モチーフが緊密に結びつき、相乗し、新鮮な感興をもたらす。極めて完成度の高い作品として文部科学大臣賞に推す。

土方明司(川崎市岡本太郎美術館館長・武蔵野美術大学客員教授)

SOMPO美術館賞

作者名 宇田川格 (白日会会員)
題名 「a little story」

 柔らかな色調ながら大胆で的確な筆致により、街角のカフェで午後のひとときを過ごす女性たちの気分や実感が見事に描き出され、観るものを絵画の中へといざなう。
 綿密な構成に裏付けされた色面と描写の融合が功を奏し、作者独自の作品世界と時間が立ち現れており、写実を標榜する当会の今後を担う中堅若手作家の優作として高く評価した。

絵画部 常任委員会

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